青年海外協力隊は派遣されて一年を経過したころ、任国で健康診断を受ける。

僕も昨年3月に派遣されてから、一年が経ったので受けてきた。

場所はマーシャル諸島の首都マジュロにあるマジュロ病院。

家から歩いて15分くらい。タクシーだと5分もかからないところにある。

P3310399


この病院には、3名のJICAのボランティアが活動している。

ここで4項目を見たあと、その結果とともに別の日にJICAの顧問医のいるクリニックを受診する。

マジュロ病院では以下の4項目を受診した。 
1 検尿

2 検便

3 採血

4 胸部レントゲン

検査結果を書いてもらう用紙等はJICAの現地職員が用意してくれており、僕たちは当日までに検尿と検便の容器をJICA事務所まで取りに行き、当日に採取したものを持っていくだけであった。

翌週、JICA事務所から検査結果がでたのでクリニックを受診するように連絡があった。

クリニックでは、まず名前の確認があったあと、検査結果を一つずつチェックしていく。

どうやら問題はなかったようだ。

そのあと、身長と体重をはかる。

同じ機械ではかれるのだが、見た目が日本のものとは違う。

体重計の体重が表示されるところがシーソーのようになっており、そこについているおもりを左右に動かしてつりあったところでその目盛りを見るようだ。

身長をはかるときは、そのシーソーの近くから折りたたみ式の目盛り付きの棒を伸ばす仕組みになっていた。

続いて視力検査。

メガネをかけた状態と外した状態ではかる。

日本ではCみたいな記号のどこがあいているかを答えるが、ここでは、アルファベットが書いていて、それを上から順番に読んでいく。

メガネをかけた状態でも「C?それともG?」「え、Eなの?Fなの?」とまぎらわしいものが混ざっていた。

メガネをはずせば一番上の字が読めたぐらいだったので、メガネはかけておくようにと顧問医に言われた。
 
今度は、診療室に通されて、胸の音を聞く。

聴診器をポロシャツの上から当てられたのはこれが初めてだった。

喉の様子を見る。

そして、手のひらを見る。

え、手のひら?

何がわかるんだろう?

血行?怪我?

問題はないそうだ。

最後にふくらはぎをさわる。

これも問題なし。

何がわかるのか聞いておけばよかったと思うが、他の国ではどうなんだろう。

おそらく検査項目の書いた書類は同じものが使われているだろうが、細かいところのやり方(視力検査の方法とか)は少しずつ違うのかもしれない。

いや、でも今回海外で初めて健康診断を受けてみて、どこもそれほど変わらないという印象を受けた。 

ここの顧問医はフィリピン人だと聞いた。 お医者さんの技術や診断等はどこの国でも一定の基準があり、それは他の国でも通用するものなのだと、あらためて感じた。